小さな古い建物のリノベーション「Re:Toyosaki」

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最近では古い建物の改修して現代的な住まいにするリノベーションをよく目にするようになりました。ただし、その対象となるのは大きな空間を持つ建物が多く、小さな家をリノベーションすることは珍しいでしょう。その理由は、新しく2階建てや3階建ての建物を建てる方が、土地を上手く活用できるため。ですが松村一輝建設計事務所は古めかしい小さな建物に新しい命を吹き込んでいます。それによって生まれた家「Re:Toyosaki」は、他にない特別な住空間を実現させています。

小さな古い建物

大阪の梅田駅から徒歩10分ほどのところに建物は建っています。そこは長屋など多くの家が建つ住宅密集地。そのような場所に建つのはとても古い家。いつ建てられたか正確にわかりませんが、1964年に増築された記録が残っており、少なくとも建てられてから50年が経っていました。家が建つ土地の大きさは僅か12坪しかなく、家はとても小さいもの。そして建築面積にいたっては10坪しかありません。このような小さな古い建物が今回リノベーションされることになったのです。

普通の家のように見える外観

木造2階建ての建物は横幅が狭く、縦に長い構造になっています。路地に面しており、両隣に住宅が建っているため、見えるのは路地に面した部分と2階部分のみ。通りから全体を眺めることはできませんが、ごく普通の住宅のように見えるでしょう。それは箱型の建物に小さな窓が取り付けられた昔ながらの家。ですが白く塗り直された外壁や、新しく取り付けられた木の扉が、リノベーションされたことを気付かせてくれるでしょう。

明るく清潔感を感じさせる建物内部

建物の内部は外観と全く違う印象を与えてくれます。中に広がるのは美しい空間。壁や床、そして天井の大部分が白く塗られており、清潔感や明るさを感じさせます。そんな空間にアクセントを与えるのは、むき出しとなった柱や梁。現代的な空間の中で、濃い茶色の木材は建物が持つ歴史を今に伝えてくれます。もちろん構造は補強されているため、たとえ古い建物であっても現代に適応したものとなっているのです。

広がりを感じさせる空間

僅か10坪の建築面積しかなく、家の内部は決して広くありません。そこで建物内部を小さく区切らず、壁で囲われた空間を作らないように考えられています。そのため建物内で部屋に扉があるのはトイレとバスルームのみ。2階にはキッチン、ダイニングルーム、リビングルームと多くの機能が集まっていますが、それは一切区切られておらず、1つの大きな空間になっています。もちろん、そこでは圧迫感など感じず、家の広がりを感じることができるでしょう。

小さな古い建物が持つ可能性

リノベーションとなると、大きな建物が注目されることが多いでしょう。ですが小さな建物も大きな可能性を秘めています。ここでは空間を狭く感じさせないようにするため、不必要な壁を排除しています。また建物の歴史を残しつつ空間を現代化しており、心地良い空間が生み出されています。このように古く小さな建物でも住み心地の良い空間にすることができるのです。リノベーションによって蘇った本住宅では、建物の古さや小ささを気にすることなく、素晴らしい生活が送れるに違いないでしょう。

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