リビングとダイニングは、家族が集まる住まいの中でも大切な場所です。LDKを家具のレイアウトで上手に区切ったり、大きな一つの空間としてフレキシブルに使用したり等、家具の配置次第でLDKの印象が変わります。今回は、素敵なリビングダイニングのレイアウトをご紹介していきます。
リビングとダイニング空間を床の段差で上手に区切るレイアウト例を見てみましょう。こちらは、辻・近川建築設計事務所が手がける「わかやま木の家コンテスト2014~あなたが選ぶ紀州材の家」で最優秀賞受賞をした住まい。ダイニング空間は素材感のある木のフローリングが、その隣につづくリビング空間は一段下がった床の高さに畳がレイアウトされています。床の高さを一段下げることにより、圧迫感のなくLDK空間を緩やかに区切ることができます。またモダンな畳を選ぶ事によりフローリング空間と統一感あるナチュラルモダンな雰囲気に仕上がっています。
こちらでは「リビングダイニングのアイデア」を紹介しています。
こちらは中庭を望む大きな開口部が印象的な平屋のリビングダイニングルーム。大きな開口部から差し込む採光が明るくゆったりとした大きなLDK空間を演出します。住まいの中心に吹抜けのあるLDKをレイアウトすることで、本来採光が届きにくい北側へも心地良い光が差し込み空間全体を照らします。大きなLDK空間を活かすよう、寛ぎのスペースにはカーペットを配置し、食と憩いのスペースをさりげなくゾーニングするレイアウトが素敵です。
こちらは明るいカラーの木材をふんだんに使ったナチュラルなLDKのレイアウト。カウンターキッチンの前に設けられたシンプルな食卓の後ろには、小さな子供も無理なく寛げる木の座卓やハンモックが配置され、居心地の良い空間を演出しています。食卓と寛ぎの場所が一緒になった空間は、家具のデザインや素材を揃えることによって統一感が生まれ、まとまりある空間が演出できます。
現代の住まいでは、ダイニングが暮らしの中心になり、食事だけでなく家族の会話や憩いが行われる多機能な場所でもあります。食と寛ぎを一緒にする場合、居心地よくみんなが集まれる食卓のデザインを考えましょう。こちらの様に、一回り大きなテーブルやスツールサイズをレイアウトすることで家族が自然に集まる空間を演出してくれます。食事だけではなく食後もくつろげ、さらに食事以外の事も家族が一緒にできる空間はリビングとしても機能してくれます。
こちらは、高い天井高が印象的な大きな開口部とバルコニーに面する縦長のリビング。自由度の高いこのような間取りは、LDKのレイアウトを敢えて別けずに統一感のある大きな空間として家具を配置してみましょう。ソファーを置かずに背の低い座卓や座布団を配置することで、バルコニーへ向かう視線を遮るものがなく広々とした印象のLDKを維持することができます。
こちらは、広々としたLDKにソファーを配置した例。ソファーは面積を取る大きな家具の一つです。そのため、同じソファでもリビングのどこに置くかで随分印象が変わってきます。特に写真のようなLの字型の大きなソファーは、ゆったりくつろげ見た目も華やか、またダイニングに背を向けてソファを配置して空間を区切ったりすることもできます。I型のソファよりもレイアウトにバリエーションがあり、サイズが大きなソファーでも空間を広々と見せることができます。