設計事務所に家づくりを依頼するメリット・デメリット

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
毛見の家, 辻健二郎建築設計事務所 辻健二郎建築設計事務所 Ruang Keluarga Gaya Asia
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設計事務所、工務店あるいはハウスメーカーが住宅の依頼先として挙げられますが、そうした依頼先の違いによって、家づくりの過程も異なれば、出来上がる家も変わってきます。そこで今回は、設計事務所に家づくりを依頼するメリット・デメリットを紹介しながら、建築家とともに進めていく家づくりの特徴を見ていきたいと思います。住まいづくりをどこに依頼するかで、完成する家も大きく変わりますので、理想とする家を実現してくれる依頼先を見つけてみて下さい!

メリット1:いかなる要望もかたちにしてくれるデザイン力

設計事務所に家づくりを依頼するメリットとして一番に挙げられるのは、何と言っても住み手の難しい要望でもきちんとかたちにして実現してくれるデザイン力でしょう。特に間取りにこだわりがあったり、アトリエや趣味のスペースを充実させるなどオリジナルの家のかたちが必要な方にはおすすめです。

メリット2:狭小敷地や旗竿地のような難しい土地形状でも快適な住まいに

特にハウスメーカーの場合、狭小敷地や旗竿地のような特殊な敷地形状で家を建てる場合、道路が狭く建材が持ち込めないことがあったり、建てられたとしても快適な住空間とは言えなかったり、にも関わらずコストは通常の敷地に建てるより高くなってしまいます。上でも述べたように、あらゆる条件に柔軟に対応できる設計力を持つ設計事務所であれば、そうした厳しい敷地条件の土地でも敷地に合わせて特殊解を見出し、他では想像できないような快適で住み心地の良い住まいを実現してくれます。狭小敷地については、「狭小住宅を建てる前に知っておきたい6つのこと」も是非参考にしてみて下さい。

写真:平井広行/(有)平井写真事務所

メリット3:安心の工事監理

設計事務所は建物の設計に加えて、工事が設計図通りきちんと進んでいるかをチェックする監理もしてくれます。ハウスメーカーの場合は、工務店に工事とその監理を任せたり、工務店の場合は、設計から工事、そして監理までを全て行います。そうした意味では、設計を行った本人がきちんと現場に行って、工事ミスがあるかないかを確認してくれることは施工に対しての安心感ももたらしてくれます。

メリット4:予算内に収めるための豊富な経験とアイデア

設計事務所と聞くと、設計料が高いため最終的な全体コストも高くなるというイメージを持っている方も少なくないようですが、宣伝費や住宅展示場にかかる費用がコストに含まれるハウスメーカーと比べると、設計と監理をしっかりと行ってくれる設計事務所はコストパフォーマンスがいいとも言えるかもしれません。また、予算が限られている場合であれば、その予算内に収めながら快適な住環境を豊富な知識とアイデアで実現してくれる点もメリットとして挙げられるでしょう。こちらの若山建築設計事務所が手掛けた住まいも、わずか1810万円というローコストで素敵な家に仕上げられています。

デメリット1:打ち合わせが多く、家づくりに多くの時間を費やす

設計事務所に家づくりを依頼する場合、間取りから住宅性能、仕上げ材まで何も決まっていない真っ白の状態から始まります。そうした中で、建築家が依頼主の要望やライフスタイルなどに合わせて家をデザインしていくには、依頼主との打ち合わせを何度も行い、1つ1つ決めていきながら確認していくことになります。そうしたことから、家づくりに多くの時間が費やされることはデメリットとなるでしょう。

デメリット2:ローンを組む際は自分で全て行う必要がでてくる

ハウスメーカーの場合、金融機関と協働していることから、住宅ローンを組みやすく手間も少なくて済みます。もちろん、設計事務所での家づくりにおいてもローンを組むことは可能ですが、住宅ローンに対してのサポートが充実しているハウスメーカーに比べて、金融機関への申し込みや融資実行のタイミングについても自身で説明する必要があるなど、ローンを組む際の手間は負担になるでしょう。

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