最高のバスルームのつくりかた

林 直樹 林 直樹
029那須Hさんの家, atelier137 ARCHITECTURAL DESIGN OFFICE atelier137 ARCHITECTURAL DESIGN OFFICE Kamar Mandi Modern
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住宅においてバスルームとはどういう場所でしょうか。特に日本人にとってはバスルームとはとても重要な場所と考える人が多いようです。一日の疲れを癒し気持ちを切り替える場所であったり、一日のスタートにリフレッシュする場所であったり、こだわりが多い人が多いのではないでしょうか。ではそのこだわりを叶えるための最高のバスルームとはどのようにつくればいいのでしょうか。この記事では、新しくバスルームをつくることを想定して、どうすれば理想のバスルームになるかをご紹介します。

シンプルに考える

まず最初に、シンプルに考えましょう。真っ白い空間に、綺麗なバスタブ。整理されたシャンプーラックがあり、曇りのない鏡。天井から光が入ってくるなら、さらに良いでしょう。これが一般的考えられるシンプルモダンなバスルームではないでしょうか。このお風呂に入ることを想像してみてください。毎日のお風呂の時間が充実することが容易に想像できるはずです。まずは写真のようなバスルームを検討してみて、そこから何を加えるか、予算との兼ね合いで考えていく方法をおすすめします。まずはこちらから、様々なシンプルなバスルームを見てみてください。

外部を取り込む

日本の建築には昔から借景という概念があります。借景とは、文字のごとく風景を借りてくるということです。ようは自分の庭であろうがなかろうが、外の美しい風景を一枚の額に収めたように空間に取り込む(窓枠で切り取る)ということです。たとえば写真のように洗面台からバスルームに抜ける視線の先には気持ちのいい自然が広がっていますが、そういう風景を眺めながらお風呂にゆっくり使うことを想像してみてください。外部を取り込むのはリビングだけでなく、バスルームにも応用できる方法です。写真の建築は、ATELIER137 ARCHITECTURAL DESIGN OFFICEの029那須Hさんの家。

落ち着きのある色使い

シンプルなお風呂とは、白くて清潔というイメージから単一の色味を思い浮かべるのではないでしょうか。確かに白色は清潔な印象を持つでしょう。けれども例えば高級ホテルのバスルームを思い浮かべてみてください。決して白だけで構成されてないと思います。シックな色使いは高級感を醸し出してくれます。写真のようなバスルームは白く清潔な印象のあるバスタブですが、床にダークトーンの木材を使い、洗面台には黒いトップが用いられています。落ち着きがある空間は、リラックスの空間に最適といえるでしょう。こういうバスルームでは是非ライティングにもこだわりたいところ。

洗練された空間

シンプルを突き詰めて考えることも可能です。シンプルを突き詰めて洗練された空間は、落ち着きのあるバスタイムをもたらしてくれるでしょう。ゆっくりと湯船に浸かって、思考を邪魔することのない空間ですから、長風呂になることが容易に想像きます。最近ではお風呂の空間の素材も少しラフな、綺麗なツヤっとした素材ではないものを用いるのもトレンドです。まるで瞑想することができるような空間も、ひとつの最高のバスルームといえるのではないでしょうか。

写真 繁田諭(Satoshi Shigeta)

素材感を出す

バスルームにおける素材感とはなんでしょうか。簡単に思いつくのはタイルでなど、ツヤっとした素材で、かつ色は白く清潔感があるものではないでしょうか。確かにお風呂のスタンダードではありますが、写真のような少し独特な印象があるバスルームはいかがでしょうか。床のタイルはラフな仕上がりで、壁はまるでコンクリート打ち放しのような素材感をむき出しにすることで、外に向いた窓が目線がいくようにできています。足元を優しく照らすライトも、おしゃれな空間を演出するポイントになっています。

photo : Yohei Sasakura

最高にリラックスできる場所

ここまで様々なバスルームのスタイルを見てきました。確かにどれも魅力的で、全てが参考になると思います。清潔感を感じさせるものから、より高級感を演出するものまで幅広くありますが、重要なポイントとしては、もし可能ならやはり外の光を取り込み、時間の違いや季節の違いを楽しみながら最高にリラックスできるバスルームをつくってみるのはいかがでしょうか。バスルームは服をきないためか違法感を感じやすい空間といえるため、やはり外とのつながりがあるようがよりリラックスできると感じるかもしれません。こちらにも様々なバスルームのアイディアがあります。

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